2013年度日本音声学会学術研究奨励賞授賞報告

2014年3月15日
2013年度日本音声学会学術研究奨励賞選考委員会
委員長 田中ゆかり(日本大学)


2013年度は4件の応募があった。慎重に審査した結果、5人の選考委員全員一致にて、下記研究成果が本賞授賞に値するものという結論を得た。
  • 成果の名称:オンライン日本語アクセント辞書の開発と普及
        http://www.gavo.t.u-tokyo.ac.jp/ojad/
  • 受賞者:峯松信明(東京大学)他9人
  • 研究メンバー(研究成果サイト掲出順)
    • 平野宏子(東北師範大学 中国赴日本国留学生予備学校)
    • 中川千恵子(早稲田大学)
    • 中村則子(東京外国語大学)
    • 田川恭識(早稲田大学)
    • 中村新芽(東京大学)
    • 広瀬啓吉(東京大学)
    • 橋本浩弥(東京大学)
    • 水上智之(東京大学)
    • 鈴木雅之(元・東京大学,現・IBM Research – Tokyo)
  • 授賞理由:
    本研究成果の授賞理由は、以下の5点としてまとめられる。
    1. 「オンライン日本語アクセント辞典」の開発は、音声合成の知見を教育に応用したもので、教育的に非常に価値が高い。アクセントの基礎研究と応用が結びついた成果として評価できる。
    2. 公開後も、教員や学習者のフィードバックを踏まえた改良を重ねてきた実績をもち、継続性・発展性という点においても評価できる。
    3. 教室内での活用方法の提案や学習者の自律的学習の促進、講習会などの開催による普及活動の面での実績がある点も評価できる。
    4. 日本語学習者が自由にアクセスして、すぐアクセントを聞き取り・確認できるよう、ユーザーフレンドリーな環境整備にも努めており、社会的波及効果が期待される。
    5. 複数言語版の運用がはじまっており、大きな波及効果が見込まれる。
以上

なお、2013年度の選考委員会は下記のメンバーによって構成された。
  • 田中ゆかり(委員長)
  • 松森晶子(委員長代理)
  • 久野マリ子、杉本淳子、船津誠也(以上、委員)
  • 林直樹(幹事)
以上